瞳眼鏡私花火貴方恋愛好憎彼女 |
もう君すら見えない 瞳をとじて 手をかざして 光まで遮断する もう君を見ることができない 勇気を出して 瞳をひらいて 手を降ろして ヤメテ 綺麗事なんてイらない 君を見たくないの わかるでしょ? わかって 「いらない」 「何で?」 ベランダから見える花火が寂しく散る 薄い壁を通して聞こえるアナタの吐息 眼鏡? 何で? 「お前視力悪いんだろ?」 「いらない」 「誕生日プレゼント」 花火大会の日に生まれてきたあたし 花火を見ながら 母は苦しみ堪えたんだ ごめん 眼鏡受け取れない 眼鏡をかけて 瞳を開けたら アナタの笑顔があるでしょう あたしじゃなくて 違う女に向けられた 愛しい 彼女に向けられた 「いらない」 ベランダの壁の下の隙間から通ってプレゼントされた眼鏡を もう一度コツンと手で押しやって アナタに返した さようなら 花火が散った |
香穂
2004年05月23日(日) 02時59分27秒 公開 ■この作品の著作権は香穂さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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