黒い翼 |
さあ冒険に行こう? その羽を使ってここらか飛び出すんだ。 怖い事なんかない、悲しい事はあるかも知れない、 でも、それ以上に楽しいことがいっぱいあるから。 さあここから飛びだとう。。 「夢・・・・?それにしても何か聞いたことあるような声だったような。」 ここは、ある小さな田舎町、そこの宿屋に2人の旅人が泊まっていた。 1人は、綺麗な緑がかかった青色の瞳をしていた、 年は15歳ぐらいだろう非常に整った顔立ちをしている。 もう一人は多分いくらか年が上だろう、 そしてなぜかもう一人の青年の事を『様』をつけて呼んでいた。 「キョウ様どうかしたんですか?何か顔色が悪いようですけど。」 「いや、別に何もないけど・・・、しいて言うなら夢のせいかな。」 (そうだ、夢のせいそうかもしれない、何か気になる。 いつだったか聞いたことがある、そうあそこに居た時に・・・.) 「キョウ様?、出発の買出しに行ってきますね。」 「ああ。」 ドアが閉まりカイキが買い物に出かけた、 キョウはしばらく窓の外を見ていたが、ふいに思うものがあった。 (そう言えば、あいつはいつから俺と一緒に居るんだろう? たしか、俺が小さかった頃からだったっけ・・・・。) そう考えているうちに気づいたら夜になっていて、カイキが帰ってきた。 「どうしたんですかキョウ様?真っ暗なのに電気も点けないで。」 「カイキ帰ってたのか。」 「ええ、ついさっきですけど。」 そう言いながらカイキは窓へ行きカーテンを閉めた。 「なあ・・・。」 「はい?どうしたんですか?」 「いや、やっぱいい。」 (聞きたいけど聞きたくない、いや聞けない どうしてカイキは俺とくるのか、どうして俺にはこの力があるのか、 聞いたら何もかもなくなってしまう気がするから・・・。) (あの時のように一人になりたくないから・・・。) |
林 幽実
2003年06月21日(土) 10時27分17秒 公開 ■この作品の著作権は林 幽実さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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