ショウカ 〜2〜 |
朝、ショウカはドアを叩く音で目が覚めた・・・、 ショウカが不信に思いドアを開けるとすごい勢いの人達が集まっていた。 「ショウカ様、おめでとうございます!!」 まず初めに秦香がショウカへと話し掛けてきた、 初めショウカは訳が分からなかったがショウカに説明されやっと分かった・・。 王位を継ぐときが来たと・・・・・ 「外に民衆が待っています、お着替えになりべランダへと出てください。」 「ああ、分かった。」 「それでは私どもは隣りの部屋に居ますので。」 兵士がそういった後ショウカはしばらくそのまま部屋に立ちすくんでいたが、 しばらくして小声で何か呟いた。 「王位なんて継げないのにな・・・この背中に・・・があるかぎり。」 「ショウカ様、どうしたんですか?お着替えにならないのですか?」 「いや、ちょっとな・・・。」 そう言うとショウカは兵士を下がらせ着替えをし始めた。 ショウカがベランダに行くともう民衆が集まり歓声をあげていた、 ワアアアア ショウカがベランダに出るとさらに歓声が高くなった。 「新王万歳!!」 「ショウカ様万歳!!」 ショウカはまだ正直戸惑っていた、 そして秦香に言われショウカが何か言おうとしたその時、 隣りにいたコウという男がそれを遮った、 「皆さん、すいませんちょっとでいいので私の話を聞いてくれませんか?」 「・・・・?」 「私たちは、新国王について話したいことがあります。」 「なっ!!」 ショウカは何か分からなかったがその時秦香の顔が青ざめていくのが分かった。 そしてこれからが本当の悲しみの始まり・・・かもしれない。 |
安海 由奈
2003年06月18日(水) 22時52分31秒 公開 ■この作品の著作権は安海 由奈さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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