『Accelerator』

お前と離れてからそんなに時間は経っていないのに

不安に思うなんておかしいかな?

まっ、やれるだけやってみるさ

お前の代わりを持ってきたしな


《Chapter nineteen 強大なる力と、技比べ》


 フィスナ達の前に突如現れた男性は不敵な笑いを浮かべ、二人の敵に剣を構えていた。
「降参…するようなたまじゃねぇよなナスの選んだ者ならば。来いよ、俺が華麗にまとめてやっつけてやるから。」
 男性は挑発するかのような台詞をはいた…実際に本人は本音かもしれないが(苦笑)と、ドアの方からまた新しい侵入者がやってきた。息がきれているが。
はぁ、はぁ…やっと追いついた。速いぜあの野郎…。」
「あ!!リュウの介?!どうしてここに?」
「一人侵入者がいてよ、そいつを追ってたんだけど…あれ?これはまた…今どんな状態な訳?」
「2対3で戦ってたの。私も活躍したのよ水で!!修行の甲斐があったわ〜ありがとうリュウ♪」
「いや、当たり前のことをしたまでさティーズ。」「ラブラブね、相変わらず。」
 と、緊張が続いていたアイリスクとガトウスが、ふと質問を投げてきた。
「貴方は何者?」
「う〜ん…難しい質問を投げかけてくれたもんだな…現実を言わせてもらうとミイラみたいなもん?リュウ?」
「何でオレに聞くんだよ!!オレ、お前の事知らないんだぜ?!」
「いや、知ってると思うんだが…。」
 と、リフィアが笑いながら言った。
「あの人の名前はね、英語で『家』という…。」「それはハウス!」
「英語で『ご飯』のことを…。」「それはライス!」
「ギリシャ神話での全能の神…。」「それはゼウス!」
「じゃあフランス北部の都市…。」「それはランス!」
「インドシナ半島北東部の内陸にある国…。」「それはラオス!上といい、作者辞書引くな!!」
 …ついでにツッコミは謎の男性です。
「なんちゅうボケを…。」「乗ってますね。」「楽しそう。」
「わしを愚弄する気か…じゃなくて、俺を馬鹿にしてんのかリフィア!!」
「「「「(素が出たな…)」」」」
「…誰かは今ので分かった。」「まぁ、あの言葉遣いではね…。」


「ナス、ずいぶんと奥まで進んだけど…。」
「…?これでも半分も進んでいないわよ。お兄ちゃんもう疲れたの?」
「ああ、疲れた。休ませてくれない?ナス。」
 ジョージが明らかに疲れているのに、強がって半分からかうように言うと、影に隠れていたティアが出てきた。
「ジョージ殿、そんなに大きな荷物を持っていらしたら他の人と負担が違うと思われます。少し休み…」
「ティア、そんな暇があるんなら別に良いけど、早く行かないとマイリウスが復活する。オレ達は速めに行かなくてはならないんだ。お前も分かってるだろ?ジョージ。」
「分かってるよクリス…ん?光が…」
 ジョージ達が歩きつづけると、光が見え、そこまで行くとリフィア達が戦っているような広い部屋についた。と、

ビュン!

「「「「「?!!」」」」」
 4人の前には少し短めの矢が飛んで来た。皆はそこを振り向くと、手には少し変わった機械…いや、ボーガンを持っていて、肩まで伸びている外巻き真っピンクの髪で、全身真っ白のウエットスーツを着ていて、ブーツもピンク色をしている女の子がいた。
「はじめまして!!久しぶり…の方もいらっしゃるみたいですけど。地のアクセサリー保持者は会った事あるもんね♪」
「…誰だ?」「酷い〜!!確かに一回会ってるのに。」
 その時、ナスターシャが前に出て、その女の子に話しかけた。
「エリィ。」「あ、ナスターシャ様、久しぶりです〜♪」
「エリィ・コンフォート、貴方もだったのね。」
「え?貴方もってエリィもって事?そんなアイリスクやガトウスのような下等な人と一緒にしないで下さい♪エリィは強いの!!」
「ナルシスト…何処かで経験したことあるような…。」「ジョージ…。」
「あ、思い出した。リュウから聞いたんだが水バリアを張られて狙いがつかなかった弓使いか。」
「それは言わないで欲しい…エリィ戦わないで負けたのなんて初めてなんだから!」
「ジョージ、次はオレが残ろう。お前は先に行って…」「クリス…。」

ビュン!!

 ひそひそ話をしていたジョージ達の間に、見事に矢が一本刺さっていた。
「逃がさないよ?アイリスクやガトウスのように獲物が逃げるのはエリィ嫌いなの。特に火のアクセサリー保持者にはね。」
「…俺が?どうしてだ?」
「ナスターシャ様に聞いたんだけど、貴方も弓使いでしょ?エリィも弓使い…だから勝負しない?エリィに勝ったら通してあげる♪あ、大丈夫、誰かが死ぬとかの勝負とかじゃないから。」
「それしか通る術がないのか?」「うん!それかエリィを倒すか。どうする?」
「ジョージ殿、私としては倒しても構わないと思われますが…。」「いや、受けよう。隠すのも限界だしな。」
「隠す?……?!ジョージそれ…。」「なるほど…。」「それは大きいな確かに。」
 ジョージは大きな荷物を降ろし、布を外した。布が外れた荷物を見ると、凄くものが良さそうな木の弓と筒に入っている矢が出てきた。
「お兄ちゃん…どうして?それは武器じゃないの?!アクセサリー保持者が何で…。」
「これで勝負だ。今の俺には炎の弓は使えないからな。」「いいよ、どんなのでも。」
「―――ジョージ殿、それではアルフレッド殿…いや、アクセサリーはどうなさったのですか?」
「あいつに返した。そう望んでいたからな。」
「「「「???」」」」


 いつまでも続くお笑いボケ話に、痺れをきらしたアイリスクが細い剣を男性に向けた。
「そこの異国者、そんなに余裕なのは、覚悟は出来ているんでしょう?」
 異国者と呼ばれ男性は、少し悲しみの顔を浮かべたが、その後すぐにすべてを悟ったかのような笑いの口をして言った。
「いや?その台詞は俺様がそのまま返すよ。俺とお前達じゃ強さの桁が違う。」
「私達をなめないで欲しいものだ。アイリスク、あれを使うからね。」
 ガトウスが花を取り出した。アイリスクはそれを見た途端ハンカチを手に当てた。花粉が周りに充満していく…
「?!皆、布を口に当てて!!この花粉は…。」
「…毒粉かな?フィスナ、ちょっと遅かったがな俺は…。」
「良く気付いたもんだね。でも、あんたはもろ食らったんじゃない?」
 男性はそれを聞いても笑いながら言った。
「これぐらいのハンデじゃ強さの差は埋まらないのに。」
「毒粉はこの部屋すべてにまいた。私はこれぐらいの毒には慣れている…お前に勝機など無い。」
「それはどうかな?アクセサリーの力をなめてはいけないとナスに言われなかったのか?…ティーズ、俺は良いけど皆にに水のバリアを張ってくれ。」
「え?まぁ良いけど…。」
 ティーズがバリアを張った瞬間、男性は剣を地面につけた。
「確か…すべての炎に集う、火で消えぬモノは無し、すべてを焼き尽くせ『サンフレア』!!」
「「「「?!!」」」」
 そう唱えた瞬間、まるで生き物かのように火が上に立ちこもってきた。
「きゃ!!」「火が部屋全体に…。」
 そして毒粉が消えたと思えば、火も消えた。一瞬のことだったが、アイリスクとガトウスは唖然としている。
「今のって…。」「…ジョージの得意魔法だよな。」
「だから水のバリアだったのね。でも…どうして?」
 男性は腕を見せ、言った。
「それはアクセサリーの力さ。アクセサリーはつけている者の力を吸い取り、力にする。ジョージも例外じゃないんだぜ?まぁ俺の力ほどじゃないけどよ♪」
「…ナルシストめ。でも、アクセサリーは本来そう言うものだったな。」
 と、唖然としていたアイリスクが批判を始めた。
「一瞬でも今のは無茶苦茶、卑怯よ。男なら堂々と勝負しなさいな!!」
「堂々って…男女差別の少ない世界で何を言うかと思えば。まぁ俺はお前達とは桁が違うといったはず。…まだやるか?」
「もちろんだ。」「やってやるわよ!!」
 ガトウスが右から、アイリスクが左からそれぞれ向かってきた。
「でも正々堂々といっておきながら2対1は無いだろうが…すぐに終わらせるかな?」
「…え?」「こんな使い方があるなんて…アクセサリーを知り尽くしてるわね。」
 男性は剣を構え、その後その剣を左に持ちもう一つ剣を出した。二刀流だ。
「イングラム流の剣技…じゃないな、これは。俺流の戦いを二人に見せてあげるよ。」
 男性は両剣を手から離した。と、途端に剣が丸くなり、火の玉になった。
「…行け!!」
 男性がそう言った途端に輪になり、二人の周りを囲み、攻撃を出来なくした。一瞬の出来事だった。
「すまないけど、少しそこでじっとしてくれないかな?」
「凄い…。」「ジョージでもこんなに出来ないだろ…。」「これが『アレ』だったとは。」
「あの…ラウ…」
「フィスナ…いや、皆、一つだけ言っておく。俺はラウスじゃない。ラウスは300年前に死亡したんだ。」
「じゃあ誰だと言うの?」
「当たり前のことを聞くんじゃない。俺の名はアルフレッド、
                            アルフレッド・オーウェル様だ。」


to be continued

計都
2002年11月10日(日) 22時41分50秒 公開
■この作品の著作権は計都さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
*久々のアクセサリー*
それも夢幻と一緒に出してるし(苦笑)戦いってどうも苦手でね私。…言い訳です。受験生だし、見逃して欲しい(逃)

*名乗っちゃった♪*
ナルシストちゃんとうとう名乗ってしまいました。というよりもう分かってるって感じだけど(笑)個人的には今回のギャグは力入ってます。作者辞書見てたし…。

*レス返し*
翡翔:久しぶり翡翔〜!!読んでくれるだけでも十分嬉しいよ!(本当は感想もくれるともっと嬉しい)応援を受けて、アクセサリー頑張って書きました!!…遅いけど。
桃助:白状します、今回戦闘シーン手抜きました(いつもだろ)桃助が好きなジョージ出しましたよ〜でもやっぱり活躍しない主人公(笑)まぁアルっぺが代わりに…影の主人公だし。
まぎ:遅レスでもくれるだけ嬉しいよ!私なんてまぎの小説に感想を書こうと思ってはいるんだけど、機嫌が悪くてこの頃全く書けないし。箱の件は憶えていてね。これがこの後に…。

*終わりに近いというのに…*
全然書けないなんてやっぱりスランプ続行中なのかしら…。とにかく皆様、私を見捨てないで下さいね(大泣)

この作品の感想をお寄せください。
キャー―――――――♪名前がでてるぅ〜〜〜!!(興奮)すいません、テスト期間中で遅レスです・・・(汗汗)ああ、ジョージ・・・カッコいいvv(ぁ)つっこみでもう爆笑だった(笑)で、彼の名前は「ラパス」ね♪(違・辞書で見てみてよう!(ぉぃ))でも、アル様(ぉぃ!)もカッコいい〜vv次ぎが楽しみ〜!頑張って!  ・・・実は密かにPCつけてます(^^;) 5 桃助 ■2002-11-17 20:32:20 u113009.ppp.dion.ne.jp
うわーい!!名乗っちゃいましたよラウス・・・いや、アルフレッドぉ!!でも・・・自分に様付けしてる時点でもうアルフレッドじゃない気が♪そしてそんなアルフレッドに大爆笑っす!!辞書よく調べたなぁ〜・・・二つとも知らなかったιあぅ〜・・・レスを入れないなんてファンとして失格!でもファンです♪(死)スランプ頑張って脱出してください!(最もスランプのようには見えないけど)じゃ、続きも期待してるよ〜♪ 5 翡翔 ■2002-11-12 21:31:11 p0744-ip02higasisibu.tokyo.ocn.ne.jp
今回は早レスvvいやもう笑っちゃいました!辞書引きの時点で!(爆笑)計都よくこんなに調べたねぇ♪途中で素が出て本当にもう大うけ(^^)でもリュウ鈍感すぎだよ;ジョージは・・・どっから持ってきたんだろうその荷物?箱はどうなる?!次回も早く読みたい!!受験生さんの計都、頑張って!あ〜でも無茶して身体を壊さないでね?グッビバイ! 5 まぎ ■2002-11-11 21:37:48 proxy1.uyasu1.kn.home.ne.jp
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